乾椎茸を戻す前に日光浴させましょう。(10分~20分)
乾しいたけに含まれているエリゴステロールは紫外線によってビタミンDに変化しますので、使う前に太陽に30分~1時間当てる事によってビタミンDの量を増加させることができます。
ビタミンDの量は日光に当てる前の100倍といわれています。
●オススメの方法●
水につけて冷蔵庫の中でじっくり戻すのが一番!
冷水に長時間つけることによって、酵素の働きで旨味の基となるグアニル酸が増加します。
肉薄のもので数時間、肉厚のものは1日位かけて、ゆっくり時間をかけて戻すのが美味しさの秘訣です。
翌日の献立用に夕飯の後片付けの時などに準備をしておくと便利です。
椎茸のうまみ成分は?
椎茸のうまみ成分は「グァニル酸」
乾椎茸は生椎茸の10倍もの「グァニル酸」が含まれています。
生椎茸の細胞の核には「リボ核酸」という物質があり、核の外側には「酵素」があります。
生の状態ではそれぞれが隔たれ安定した状態に保たれていますが、乾燥することによって大きな変化が起こります。
乾椎茸を水で戻すと、乾燥した細胞の中にふたたび水が入ってきてリボ核酸と酵素が隣り合わせになります。
動き始めた酵素がリボ核酸に作用し、うまみの成分「グァニル酸」が生み出されます。
●急ぐ時●
ぬるま湯に一つまみの砂糖を入れ戻すと良いでしょう。
乾椎茸を割って戻すのも、水の吸収が早くなり、戻りが速いです。
煮物には椎茸の戻し汁を利用してくださいね。逃げ出したうまみも栄養も食べてしまいましょう。
●物凄く急ぐ時●
うまみは落ちてしまいますが、電子レンジを使用しましょう。
耐熱容器に水と乾し椎茸を入れラップをして加熱します。
中厚~どんこ(厚めの椎茸)なら歯ごたえも落ちず、美味しく食べる事ができます。
もちろん、こちらも戻し汁を利用して料理をしましょう。
乾し椎茸の戻し汁は味も満点、栄養価もたっぷりなのでそのまま捨ててしまうのはもったいないですよ。
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